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2007年05月05日(土)
たちばな、薫る
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 | 寒くなく、暑くもなく、うるさくなく、空気はきれいで 散歩にこれ以上の好条件はないという夜。
久しぶりに二人で川沿いを歩いてみる。
昼間の散歩と違って、景色ははっきりとしない。 が、それだからこそ一瞬とはいえ鼻腔に飛び込んで来た芳香を鮮烈に認識する。
「なに?なんの匂い?」 「なんだろう?」
本能が『決してこれは人工的な香りではない』と告げる。
「あ、これだ!」
夜の明かりにぼやっと浮かび上がったのは、白い小さな花がたくさんついている3mほどの木。 一枝失敬する。 手にしてみて、その葉から「柑橘系」だとわかる。そうか、そうだ、その仲間の花は薫るんだっけ。
「夏みかんじゃないかな」 「へえ」 「いい香り」
家へ帰ってからも、翌日も、その高い香りはまだ消えていない。
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